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ALPS国際シンポジウム2011―温暖化対策シナリオ・分析の最前線―

ALPS国際シンポジウム2011―温暖化対策シナリオ・分析の最前線―

開催結果

 ALPS国際シンポジウム2012を下記のように開催いたしました。官公庁、大学、研究機関、企業、その他団体等から約200名の方に参加いただきました。

 地球温暖化対策を広く持続可能な発展政策の中で位置付けていくこと、他の方策とのコベネフィットを追求することの重要性について指摘がなされ、また、様々な課題をバランス良く解決するためボトムアップ的な方策の重要性や、省エネ技術進展・普及におけるトップランナーアプローチの有用性などの議論も展開されました。更に、温暖化抑制のみならず適応策が今後益々重要となる中、適応策をリスク管理の枠組みで実施することによって温暖化の脆弱性を減少させるべきとの議論もなされました。

開催概要

日 時
2011年2月9日(水)10:00~17:10
開催場所
灘尾ホール(東京)
主 催
財団法人地球環境産業技術研究機構
後 援
経済産業省

プログラム

 世界的な経済危機の影響は長引いておりますが、地球温暖化対策には強い決意を持って着実に取り組んでいかなければなりません。2010年12月の国連気候変動枠組条約第16回締約国会議(COP16)では、2013年以降の地球温暖化対策の国際的枠組みに関する「コペンハーゲン合意」を正式に決定し、世界が団結して実効ある温暖化対策に取り組むための共通の認識を確認することができました。

 しかし、実効ある温暖化対策の実現は大変難しい課題です。世界が地球温暖化問題に的確に対処していけるようにするためには、世界の経済社会状況と将来の見通しなどを適切に理解した上で、地球温暖化対策を長期的かつ広範な視野を持って立案・実行していくことが大切です。

 RITEでは、経済産業省の補助事業として「脱地球温暖化と持続的発展可能な経済社会実現のための対応戦略」の研究プロジェクト(通称ALPS: ALternative Pathways toward Sustainable development and climate stabilization)を実施しています。この研究プロジェクトでは、温室効果ガス排出削減を中心とする温暖化緩和、温暖化の影響への適応、更により広く持続可能な発展のために、どのような方策・政策が効果的なのか、またこれらの対策がどのような副次的効果を持つのかに焦点を当てた研究を行っています。

 そして、地球温暖化問題研究で世界的に著名なオーストリアの国際応用システム分析研究所(IIASA: International Institute for Applied Systems Analysis)をはじめ、世界の研究機関とも協力しながら研究を進めています。

 このたび、本研究プロジェクトの成果報告会として平成22年度ALPS国際シンポジウムを開催致しました。

 また本シンポジウムには、この分野で活躍している国内外の著名な専門家をお招きし、ご講演頂きました。

 各報告者による発表資料が、ダウンロード(PDFファイル)できます。プログラム内の発表標題をクリックして、入手下さい。

10:00

開会挨拶

茅 陽一, RITE副理事長

10:05

来賓挨拶

中西 宏典, 経済産業省 産業技術環境局 大臣官房審議官

10:10 "CO2削減のための技術シナリオと政策"(pdfファイル1,435KB)
山地 憲治, RITE研究所長
10:50 "中国はCO2排出量で今後も世界を圧倒するか?"(pdfファイル404KB)
Mark Levine, 米国ローレンスバークレー国立研究所 中国エネルギーグループ グループリーダー
11:30 "世界シナリオにおける電気利用技術の表現の改良について"(pdfファイル1,650KB)
杉山 大志, 財団法人 電力中央研究所 社会経済研究所 上席研究員
12:10 休憩
13:20 "抜本的なエネルギー転換の複合的相乗便益:地球統合評価シナリオからの観点"(pdfファイル1,794KB)
Nebojsa Nakicenovic, IIASA副所長
14:00 "長期と短期の気候強制力の緩和策:非気候政策目標の相乗便益"(pdfファイル706KB)
Markas Amann, IIASA 大気汚染と経済開発プログラム プログラムリーダー
14:40 休憩
15:05 "長期シナリオ:見通しと経験、そして行動"(pdfファイル448KB)
Leon Clarke, パシフィックノースウェスト国立研究所 上席研究員
15:45 "世界目標下での中国削減経路における統合評価"(pdfファイル889KB)
ジャン・ケジュン, 国家発展改革委員会能源研究所 能源システム分析・市場分析研究センター センター長
16:25 "温暖化緩和と持続可能な発展に関するシナリオ―ALPSシナリオ"(pdfファイル889KB)
"Scenarios for Global Warming Mitigation and Sustainable Development - ALPS Scenarios" (English) (pdfファイル626KB)
秋元 圭吾, RITEシステム研究グループ グループリーダー
17:05 閉会挨拶
本庄 孝志, RITE専務理事

(司会)
松本 真由美

お問合わせ

事務局:
〒619-0292 京都府木津川市木津川台9-2
(財)地球環境産業技術研究機構(RITE) システム研究グループ
TEL: 0774-75-2304  FAX: 0774-75-2317

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