Abstract

水層貯留におけるCO2挙動のモニタリング技術開発に関する実験的研究
日本地下水学会誌, 47, 1, 29-44, 2005.
薛 自求, 大隅 多加志


含水飽和状態の多胡砂岩にCO2ガス、液体及び超臨界CO2をそれぞれ注入し、P波速度とひずみの変化を測定した。CO2注入によって、P波速度の減少が 認められた。特に超臨界CO2の注入実験では、P波速度が貴大で約16%減少し、弾性波探査によるCO2モニタリングの有効性が明らかになった。ひずみの 測定結果には、堆積層理面の影響が現れており、堆積層理面に直交するひずみが平行するひずみより大きかった。超臨界CO2を注入した実験では、CO2ガス や液体CO2を注入した場合に比べて、約2〜3倍のひずみが得られた。また、CO2注入に伴うP波速度の測定結果でも、注入されたCO2状態の依存性が認 められた。

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