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海外での動向 世界におけるCO2地中貯留技術の現状 世界各国で以下のようにCO2地中貯留技術が実用化されつつあります(経済産業省「CCS2020」)。
CO2地中貯留の海外プロジェクト例
主な商業プロジェクト
(出典:Paul Freund's Presentation in RITE's workshop) ノルウェー:Sleipnerプロジェクト Sleipnerプロジェクトは、Statoil社によって1996年より商業ベースで20年間の実施を予定しています。また、別途CO2モニタリングのためのSACSプロジェクトを1998年より実施しています。 CO2の分離回収と圧入は、北海の海上プラットフォームにて行われています。北海にある天然ガス層から天然ガスを採掘するとき、同時にCO2が不純物として混じってきます。これらを分離して、天然ガスは陸へ輸送、CO2は帯水層に圧入されています。 カナダ:Weyburnプロジェクト Weyburnプロジェクトは、カナダ連邦政府および州政府によって2000年より商業ベースで20年間の実施を予定しています。また、別途CO2モニタリングのためのプロジェクトを2000年より実施しています。 カナダでは、大量のCO2を排出しているアメリカの工場からCO2だけを輸送して、深さ1,000メートル程にある油層にCO2を圧入してます。これによって、原油の粘性が弱まって原油の回収がしやすくなると同時に、CO2を油層に貯留しています。 アルジェリア:In Salahプロジェクト In Salahプロジェクトは、国営炭化水素公社ソナトラック社、BP社、Statoil社によって実施されている、アルジェリア国内の複数のガス田から最高10%のCO2を含む天然ガスを回収するプロジェクトです。 年間100万トンのCO2を分離回収し、地下1,800mの石炭紀砂岩層に再注入しています。プロジェクト実施期間中に1,700万トン以上のCO2を地中貯留する予定です。 オーストラリア:Gorgonプロジェクト Gorgonプロジェクトは、Chevron、ExxonMobil、Shellの三社によって2009年より商業ベースでの実施を予定しています。CO2圧入量は、年間500万トンを予定しています。 天然ガス層から天然ガスを採掘する時、同時にCO2が不純物として混じってきます。これらをバロー島にあるプラントで分離して、天然ガスは本土へ輸送、CO2は島の下の帯水層に圧入する予定です。 |
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