研究分野、シーズ技術

高圧用化学吸収液

 高圧用の化学吸収液は、IGCC(石炭ガス化複合発電)などに利用される石炭ガス化ガスからの二酸化炭素(CO2)分離回収(プレコンバッション)や採掘天然ガスからのCO2分離回収など、比較的高圧のガスからの大規模処理に適した吸収液です。

 本研究では、処理ガスの持つ高い圧力エネルギーをCO2分離・回収・貯留(CCS)の一連の工程の内、CO2の分離・回収および回収後のCO2圧縮工程に有効利用することで、それらに要するエネルギーを大幅に低減することができる高性能な吸収液「高圧再生型化学吸収液」を開発することを目的としています。

 これまでの研究開発により、高いCO2回収量、高いCO2吸収・放散速度、および低いCO2吸収熱とを併せ持つ高性能な高圧再生型化学吸収液の開発に成功しています。現在開発を進めている高圧再生型化学吸収液により、圧縮工程に要するエネルギーを含むCO2分離・回収エネルギーとして、現行の開発目標である1.2 GJ/t-CO2以下を達成する見通しが得られています。

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