RITE化学研究グループでは、CO2分離回収型IGCCプロセス(上図)への適用を目的として、CO2分子ゲート膜の開発を行っています。CO2分子ゲート膜の概念図を下図に示します。膜中に取り込まれたCO2が膜材料間隙に擬似架橋を形成し、他のガスの透過を遮断するというコンセプトです。このため、既存の高分子膜に比べ非常に高いCO2選択性を得ることが可能となります。
RITE化学研究グループでは、分子ゲート膜の膜材料として、高密度のアミノ基を有するデンドリマー(中心から規則的に分岐した構造を持つ樹状高分子)に注目して検討を行っています。高圧でのCO2/H2分離プロセス(圧力差:2-4 MPa)への適用を目的とした耐圧性デンドリマー複合膜の開発を行っています。
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