イベント情報
革新的環境技術シンポジウム ~グリーン成長を目指して~(2012年12月5日開催)開催結果
当機構では地球温暖化対策技術として、二酸化炭素回収・貯留技術(CCS)、食料と競合しない非可食セルロースを原料とするバイオリファイナリー技術に取り組み、また温暖化対策シナリオ提案について研究開発を行って参りました。本シンポジウムでは、当機構がこれまで推進してきた研究・開発の成果と今後の展望について、世界の最新動向・日本の現状を踏まえてご報告致しました。企業、研究機関、官公庁等より多くの方々にご参加いただき、活発な質疑やご意見をいただくことができました。
講演では、まず山地研究所長より、産業振興と経済発展に寄与するグリーン成長実現のための課題や、再生可能エネルギーの有効活用とその導入拡大が抱える問題点などについて講演致しました。続いて研究企画グループの都筑より、CCSを巡る世界の動向とISO化の動きやRITEの今後の課題についてご報告致しました。
各研究グループからは、バイオ研究グループの湯川より、バイオ燃料生産における課題とその解決策として期待されるRITEバイオプロセスについて、またRITE発のベンチャー企業Green Earth Institute(株)のバイオ燃料量産へ向けた事業計画についてもご報告致しました。システム研究グループの秋元からは、革新的エネルギー・環境戦略が提示した原発比率について、その低下がもたらす日本経済への影響や、経済成長との両立可能なグリーン成長の実現へ向けた提言についてご報告致しました。
またCCSの実用化へ向け、化学研究グループの中尾より、CO2分離回収コスト削減を目指した化学吸収法、吸着法、膜分離法におけるRITEの研究開発成果や、新規テーマであるCO2排出削減技術「無機系H2分離膜開発」への取り組みについて、CO2貯留研究グループの薛からは、世界の大規模CCSプロジェクトの最新動向や、長岡での実証試験で得られたCO2挙動モニタリング結果を用いたCCS安全性評価技術開発の取り組み等についてご報告致しました。
盛況裡に終了できましたこと、関係各位に改めまして御礼申し上げます。
開催概要
- 日 時
- 2012年12月5日(水) 13:00~17:00
- 会 場
- 伊藤謝恩ホール(東京)
- 主 催
- 公益財団法人地球環境産業技術研究機構
- 後 援
- 経済産業省、公益社団法人日本化学会、公益社団法人化学工学会、公益社団法人日本農芸化学会、一般社団法人エネルギー・資源学会、 一般社団法人日本エネルギー学会
- 参加者数
- 287名
プログラム
クリックすると講演要旨および講演パワーポイント資料(PDF)をご覧いただけます。
なお、無断転載は固くお断りいたします。
13:00 | 開会挨拶 理事長 茅 陽一 |
13:05 | 来賓挨拶 経済産業省 産業技術環境局 環境政策課長 松尾 剛彦 |
13:10 | グリーン成長への期待と課題 理事・研究所長 山地 憲治 講演要旨 講演資料 |
13:55 | RITEにおける革新的環境技術の現状と課題 研究企画グループリーダー 都筑 秀明 講演要旨 講演資料 |
14:20 | バイオリファイナリーの世界動向と実用化に向けた取り組み 理事・バイオ研究グループリーダー 湯川 英明 講演要旨 講演資料 |
14:55 | 休憩 |
15:10 | 我が国の革新的エネルギー環境戦略の経済影響分析とグリーン成長戦略 システム研究グループリーダー 秋元 圭吾 講演要旨 講演資料 |
15:45 | CO2分離回収技術の現状と排出削減技術開発への取り組み 化学研究グループリーダー 中尾 真一 講演要旨 講演資料 |
16:20 | CO2地中貯留技術の実用化に向けての課題とRITEの取り組み CO2 貯留研究グループ 主席研究員 薛 自求 講演要旨 講演資料 |
16:55 | 閉会挨拶 専務理事 本庄 孝志 |