イベント情報
COPパリ協定と今後のIPCC報告書(2016年3月7日開催)開催結果
3月7日(月)第一ホテル東京にて、シンポジウム「COPパリ協定と今後のIPCC報告書」を下記のように開催いたしました。官公庁、大学、研究機関、企業、その他団体等から210名の方にご参加いただきました。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は昨年10月に新議長団が決定し、第6次評価報告書(AR6)の作成に向けての新たなサイクルに入っています。また、12月の国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)におけるパリ協定には、「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求する」、「今世紀後半に人為的な温室効果ガスの排出と吸収源による除去の均衡を達成するために、最新の科学に従って早期の削減を行う」ことが記載されました。加えて、COP21決定では、IPCCに対して、2018年に産業革命前の水準から1.5℃の気温上昇の影響と関連するGHG排出経路についての特別報告書を提供することが招請されました。本シンポジウムは、こうした動きを踏まえ、今後のIPCC報告書の役割等について考える事を目的としております。
シンポジウムの前半の講演では、IPCCの今後の役割、2.0℃ならびに1.5℃目標達成に極めて重要な役割を果たすネガティブエミッション技術、及び1.5℃目標達成に向けた経路の課題等についてご講演頂きました。後半のパネルディスカッションでは、IPCC第5次評価報告書の執筆に参加した研究者および産業界からパネリストとしてご参加いただき、排出削減目標達成に向けての取り組みや今後のIPCC報告書への期待について会場からの質問も交えながら活発な議論・討論が行われました。参加者からのアンケート結果も「大変参考になった」「参考になった」という回答が95.8%を占め、大変有意義なシンポジウムとなりました。
開催概要
- 日 時
- 2016年3月7日(月) 13:00~17:10
- 会 場
- 第一ホテル東京 5階 ラ・ローズ(東京都港区新橋1-2-6)
- 主 催
- 公益財団法人地球環境産業技術研究機構
- 共 催
- 経済産業省
- 参加者数
- 210名
プログラム
13:00 | 主催者挨拶 本庄 孝志(公益財団法人 地球環境産業技術研究機構 専務理事) |
13:05 | 来賓挨拶 三又裕生(経済産業省 大臣官房審議官(環境問題担当)) |
13:10 | 基調講演 『IPCCの今後の役割』 茅 陽一(公益財団法人 地球環境産業技術研究機構 理事長) |
13:50 | 講演 『ネガティブエミッションの必要性と限界』 加藤 悦史(一般財団法人 エネルギー総合工学研究所 主任研究員) |
14:30 | 講演 『1.5℃目標達成にむけた経路の分析と評価』 秋元 圭吾(公益財団法人 地球環境産業技術研究機構 システム研究グループリーダー) |
15:10 | 休憩 |
15:30 | パネルディスカッション 『長期目標に向けての技術の挑戦およびIPCC報告書に期待すること』 モデレータ: 山口 光恒(公益財団法人 地球環境産業技術研究機構 参与) 「長期目標に向けての技術の挑戦 及び IPCC報告書に期待すること」 パネリスト:
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17:00 | 閉会挨拶 本庄 孝志(公益財団法人 地球環境産業技術研究機構 専務理事) |
※ご講演者による発表資料が、ダウンロード(PDFファイル)できます。プログラム内の発表資料をクリックして下さい。
※講演資料の無断転載は固くお断りいたします。
お問合わせ
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