イベント情報
革新的CO2膜分離技術シンポジウム ~地球温暖化防止に貢献する膜分離技術の最新動向~(2017年1月23日開催)開催結果
2017年1月23日、次世代型膜モジュール技術研究組合(MGM組合)※主催、経済産業省共催の表記のシンポジウムが開催されました。
このシンポジウムは、MGM組合が開発している二酸化炭素分離膜技術や国内外での二酸化炭素分離回収技術の研究開発動向について報告し、最新の情報について知って頂くことを目的として開催されています。
第6回目となる本シンポジウムでは、基調講演として、まず、RITE茅理事長より、CO2ゼロエミッションの意義とその方策についてご講演頂きました。次に、群馬大学 宝田教授より、高効率火力発電とCO2削減技術の最新動向についてご講演頂きました。続いて、招待講演として、Southern Company Services,Inc. Frank Morton氏より、米国National carbon capture center(NCCC)における実証試験についてご講演頂くところ、急病にて当日ご欠席の為、MGM組合甲斐技術部長が資料を代読しました。また、Cameron, a Schlumberger company 森里氏より、天然ガスからのCO2分離膜技術を中心に、気体分離膜技術としてのCO2分離の歴史と技術についてご講演頂きました。
MGM技術研究組合からは、中尾専務理事より、次世代型膜モジュール技術の進捗について報告しました。また、甲斐技術部長より、海外のCO2分離回収技術の最新動向を報告しました。
産官学から201名の方にご参加頂き、盛況のうちに終了しました。
活発に質疑応答がなされるなど、各講演を通じて、官民挙げて取り組んでいる地球温暖化防止に貢献するCO2削減に関する研究活動と、MGM組合におけるCO2膜分離技術の開発動向についてご理解を深めて頂くことができました。
ご来場頂きました各位、シンポジウム開催にご協力賜りました関係各位に、改めて御礼申し上げます。
※次世代型膜モジュール技術研究組合(平成23年2月17日設立)
(公財)地球環境産業技術研究機構(RITE)、住友化学㈱から構成される。IGCC等で発生するガスから、低コストかつ効率的にCO2を分離する膜の開発を、経済産業省の委託を受けて進めている。
開催概要
- 日 時
- 2017年1月23日(月) 13:00~17:00
- 会 場
- 伊藤謝恩ホール(東京)
- 主 催
- 次世代型膜モジュール技術研究組合
- 共 催
- 経済産業省
- 後 援
- 日本CCS調査株式会社、Global CCS Institute、公益社団法人新化学技術推進協会
- 協 賛
- 日本膜学会、公益社団法人化学工学会、公益社団法人高分子学会、公益社団法人日本化学会
- 参加者数
- 201名(登録者数217名)
プログラム
各報告者の講演要旨がダウンロード(PDFファイル)できます。クリックして入手下さい。
資料の無断転載は固くお断りいたします。
13:00 | 開会 |
13:05 | 主催者挨拶 次世代型膜モジュール技術研究組合 理事長 栗本 勲 |
13:10 | 共催者挨拶 経済産業省 産業技術環境局 地球環境連携室 室長 松村 亘 |
13:15 |
基調講演 「CO2ゼロエミッションとCCS」 (公財)地球環境産業技術研究機構 理事長 茅 陽一 |
13:50 |
基調講演 「次世代火力発電とCO2削減」 群馬大学大学院理工学府 環境創生部門 教授 宝田恭之 |
14:25 |
招待講演 「米国National carbon capture center (NCCC)における分離膜の実証試験」 Southern Company Services, Inc. Director, Technology Development Frank Morton※ ※Frank Morton氏 当日欠席のため、甲斐技術部長が代読 |
15:00 | 休憩 |
15:30 |
招待講演 「天然ガスからのCO2分離のための膜分離技術」 Cameron, a Schlumberger company, Functional Director of Membrane R&D 森里 敦 |
16:05 |
「次世代型膜モジュール技術の進捗について」 次世代型膜モジュール技術研究組合 専務理事 中尾真一 |
16:35 |
「海外のCO2分離回収技術の最新動向」 次世代型膜モジュール技術研究組合 技術部長 甲斐照彦 |
16:50 | 閉会挨拶 次世代型膜モジュール技術研究組合 専務理事 中尾真一 |
16:55 | 閉会 |