イベント情報
第7回革新的CO2膜分離技術シンポジウム ~地球温暖化防止に貢献する膜分離技術の最新動向~(2018年2月13日開催結果)
このシンポジウムは、次世代型膜モジュール技術研究組合(MGM組合)※が開発している二酸化炭素分離膜技術や国内外での二酸化炭素分離収技術の研究開発動向について報告し、最新の情報について知って頂くことを目的として開催しました。
第7回目となる本シンポジウムでは、基調講演として、まずRITE茅理事長より、今後のゼロエミッション技術について、前回講演「CO2ゼロエミッションとCCS」の続編としてご講演頂きました。続く招待講演では、常磐共同火力株式会社 石橋喜孝理事より石炭ガス化複合発電(IGCC)の現状と今後の普及について、明治大学永井一清教授より分離膜研究の最近の話題についてご講演頂きました。最後の招待講演では、ダイセル・エボニック株式会社 須川浩充様より、エボニック製SEPURAN® 分離膜によるCO2分離およびヘリウム精製、水素分離についてご講演頂き、質疑応答ではドイツのエボニック・インダストリーズ社のOlivier Zehnacker様にもご登壇頂き、技術的な議論が行われました。
MGM技術研究組合からは、中尾専務理事より次世代型膜モジュール技術の進捗について、山田主任研究員より海外のCO2分離回収技術の最新動向について報告しました。
産官学から179名の方にご参加頂き、盛況のうちに終了しました。
活発に質疑応答がなされるなど、各講演を通じて、官民挙げて取り組んでいる地球温暖化防止に貢献するCO2削減に関する研究活動と、MGM組合におけるCO2膜分離技術の開発動向についてご理解を深めて頂くことができました。
ご来場いただきました各位、シンポジウム開催にご協力を賜りました関係各位に、改めて御礼申し上げます。
- ※次世代型膜モジュール技術研究組合
- IGCC等からのCO2分離・回収技術において、CO2分離・回収コストを大幅に低減しうる革新的な技術である分子ゲート膜モジュールの実ガス試験による実用化研究開発を組合員共同で開発することを目的に、2011年2月17日に設立された。2016年度からは、住友化学株式会社および公益財団法人地球環境産業技術研究機構が組合員として研究開発を実施している。
開催概要
- 日 時
- 2018年2月13日(火) 13:00~17:00(受付開始12:30)
- 会 場
- 伊藤謝恩ホール(東京)
- 主 催
- 次世代型膜モジュール技術研究組合
- 共 催
- 経済産業省
- 後 援
- 日本CCS調査株式会社、Global CCS Institute、公益社団法人新化学技術推進協会
- 協 賛
- 日本膜学会、公益社団法人化学工学会、公益社団法人高分子学会、公益社団法人日本化学会
- 参加者数
- 179名(登録者数259名)
プログラム
講演要旨および講演資料をダウンロードできます。
資料の無断転載は固くお断りいたします。
13:00 | 開会 |
13:05 | 主催者挨拶 次世代型膜モジュール技術研究組合 理事長 栗本 勲 |
13:10 | 共催者挨拶 経済産業省 産業技術環境局 地球環境連携室 室長 松村 亘 |
13:15 |
基調講演 「今後のゼロエミッション技術を巡って -前回「CO2ゼロエミッションとCCS」の続編-」 (公財)地球環境産業技術研究機構 理事長 茅 陽一 |
13:50 |
招待講演1 「石炭ガス化複合発電(IGCC)の現状と今後の普及」 常磐共同火力株式会社 勿来発電所 石炭ガス化発電事業本部 理事 本部長 石橋喜孝 |
14:25 |
招待講演2 「分離膜研究の最近の話題」 明治大学 理工学部 応用化学科 教授 永井一清 |
15:00 | 休憩 |
15:30 |
招待講演3 「エボニック製SEPURAN®分離膜によるCO2分離およびヘリウム精製、水素分離」 ダイセル・エボニック株式会社 スペシャリティ製品営業部 マネージャー 須川浩充 |
16:05 |
活動報告1 「次世代型膜モジュール技術の進捗について」 次世代型膜モジュール技術研究組合 専務理事 中尾真一 |
16:35 |
活動報告2 「海外のCO2分離回収技術の最新動向」 次世代型膜モジュール技術研究組合 主任研究員 山田秀尚 |
16:50 | 閉会挨拶 次世代型膜モジュール技術研究組合 専務理事 中尾真一 |
16:55 | 閉会 |