イベント情報
革新的CO2分離回収技術シンポジウム ~地球温暖化防止に貢献する固体吸収材及び膜による分離回収技術の最新動向~(2020年1月20日開催)開催結果
このシンポジウムは、公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)および次世代型膜モジュール技術研究組合(MGM組合)※が、NEDO委託事業において研究開発している「固体吸収材および分離膜によるCO2分離回収技術」の進捗に加え、海外のCO2回収技術の最新動向を知って頂くことを目的として開催しました。
本シンポジウムでは、基調講演として、RITE山地副理事長より、「地球温暖化対策におけるエネルギー・環境イノベーションに関する最近の動向、課題および今後の展望」についてご講演いただきました。
続く招待講演では、電源開発株式会社の野口嘉一様より、「世界規模での低炭素化さらに脱炭素化に向けた取り組みの中での石炭ガス化複合発電(IGCC)の重要性」について、早稲田大学の中垣隆雄教授より、「地球温暖化対策におけるCCUSの役割や重要性、各種技術の研究開発動向」について、それぞれご講演いただきました。
RITEからは、余語副主席研究員より「固体吸収材実用化研究の進捗」について、MGM組合からは、中尾専務理事より「分離膜モジュール実用化研究の進捗」、山田主任研究員より「海外のCO2分離回収技術の最新動向」について、それぞれ報告しました。
また、ポスターセッション会場では、本シンポジウム開催に後援者としてご協力いただいた日本CCS調査株式会社様とGlobal CCS Institute様からCO2貯留技術に関するポスター展示とビデオ放映、および、RITEから化学吸収液と固体吸収材、分離膜によるCO2分離回収技術に関するポスターとサンプルの展示を行い、多くのご出席者と活発にCO2分離回収・貯留技術について意見交換を行いました。
産官学からの出席者数が昨年度のシンポジウム開催時よりも100名以上増えて294名となり、大盛況のうちに終了しました。
各講演を通じて、官民挙げて取り組んでいる地球温暖化防止に貢献するCO2削減に関する研究活動と、RITEおよびMGM組合におけるCO2分離回収技術の開発についてご理解を深めて頂くことができました。
ご来場いただきました各位、シンポジウム開催にご協力を賜りました関係各位に、改めて御礼申し上げます。
- ※次世代型膜モジュール技術研究組合
- IGCC等からのCO2分離・回収技術において、CO2分離・回収コストを大幅に低減しうる革新的な技術である分子ゲート膜モジュールの実ガス試験による実用化研究開発を組合員共同で開発することを目的に、2011年2月17日に設立された。2016年度からは、住友化学株式会社および公益財団法人地球環境産業技術研究機構が組合員として研究開発を実施している。
開催概要
- 日 時
- 2020年1月20日(月) 13:00~17:00
- 会 場
- 伊藤謝恩ホール(東京)
- 主 催
- 公益財団法人地球環境産業技術研究機構、次世代型膜モジュール技術研究組合(組合員:住友化学㈱、(公財)地球環境産業技術研究機構)
- 共 催
- 経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
- 後 援
- 日本CCS調査株式会社、Global CCS Institute、公益社団法人新化学技術推進協会
- 協 賛
- 日本膜学会、公益社団法人化学工学会、公益社団法人高分子学会、公益社団法人日本化学会
- 参加者数
- 294名
- 参加費
- 無料
- 言 語
- 日本語
プログラム
発表標題をクリックすると講演資料(発表スライド)をご覧いただけます。
なお、無断転載は固くお断りします。
13:00 | 開会 |
13:00 | 主催者挨拶 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 専務理事 本庄 孝志 |
13:05 | 共催者挨拶 経済産業省 産業技術環境局 環境政策課 地球環境対策室 室長 川口 征洋 |
13:10 |
共催者挨拶 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 環境部 部長 田中 秀明 |
13:15 |
基調講演 「CCUS実用化への展望と課題」 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 副理事長 山地 憲治 |
13:50 |
招待講演1 「石炭火力発電の現況と展望」 電源開発株式会社 開発計画部 部長 野口 嘉一 |
14:25 |
招待講演2 「CO2分離回収技術の課題と展望」 早稲田大学 創造理工学研究科 理工学術院 教授 中垣 隆雄 |
15:00 | 休憩 & ポスターセッション |
15:30 |
活動報告1 「先進的二酸化炭素固体吸収材実用化研究開発の進捗について」 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 副主席研究員 余語 克則 |
16:05 |
活動報告2 「二酸化炭素分離膜モジュール実用化研究開発の進捗について」 次世代型膜モジュール技術研究組合 専務理事 中尾 真一 |
16:40 |
活動報告3 「海外のCO2分離回収技術の最新動向」 次世代型膜モジュール技術研究組合 主任研究員 山田 秀尚 |
16:55 | 閉会挨拶 次世代型膜モジュール技術研究組合 理事長 栗本 勲 |
17:00 | 閉会 |