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2018年9月13日

小学生向けワークショップ「実験とゲームで学ぼう!地球温暖化」を開催しました

 2018年7月から8月にかけて、小学校高学年を対象にしたワークショップ「実験とゲームで学ぼう!地球温暖化」を実施しました。このワークショップは当機構の子ども向け環境教育の一環として、毎年夏休みの期間に実施しているイベントで、実験やゲームを通して地球温暖化やその対策技術について学んでもらうものです。

 今年のプログラムはセミナーとゲームの2部構成で、セミナーでは、まず温暖化の原因を知ってもらうために2つの実験を行いました。1つ目は圧力鍋の蒸気を使って火力発電の原理を知る実験を行って、私達の生活に欠かせない「電気」を作るために火を燃やし、そのために化石燃料を使っていること、その結果多くのCO2を排出していることを理解してもらいました。2つ目は、同じ温度に温めたCO2と空気の冷め方の違いを見ることで、CO2には温室効果があることを確かめました。次に、温暖化対策技術として、RITEが研究しているCCS(CO2回収貯留技術)を紹介し、ペットボトルに入った水にCO2を溶かして吸収液をイメージする実験やウェハースをチョコレートでコーティングしたお菓子を用いて地中に埋めたCO2が漏れ出さない仕組みについて理解する実験を行いました。子ども達は一つ一つの実験に熱心に取り組んで、しっかりと学んでくれている様子でした。

 セミナーに続いて、CCUS(CCSとCCU(CO2の有効利用技術))を紹介する映像ゲームを体験してもらいました。このゲームは、一般財団法人地球産業文化研究所(GISPRI)が制作し、昨年カザフスタンの首都アスタナで開催された国際博覧会の日本館に展示されたもので、この夏の間、GISPRIよりお借りしてRITEに設置したものです。ゲームの内容は、画面をタッチしてCO2に見立てた赤いボールを集め、チームで集めたCO2の数による順位を競い合うものです。子ども達は高順位を出そうと何度もゲームに挑戦し、ボールを懸命に叩いていました。一緒に付いて来ていた弟や妹たちも飛び入り参加するなど、ゲームの時間は大変盛り上がりました。ゲームの前後には、CCUSを解説するアニメーションもあり、遊びながらもCCUSのイメージを掴んでもらえたのではないかと思います。

 今回の夏のワークショップは計5回実施し、約60名の小学生が参加してくれました。実施後のアンケートでは7割近くの参加者から「実験」と「ゲーム」が特に面白かったという回答が得られました。付き添いの保護者の方なども含めると合計100名以上の人達に地球温暖化やCCUS技術を知っていただくことができました。


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セミナーの様子 火力発電模擬実験
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温室効果の実験 CO2の吸収の実験
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チョコレートを使ったCCSの実験
game1 game2
映像ゲームをする子ども達

※ 映像ゲームでは、愛・地球博のマスコットキャラクター、モリゾーとキッコロが案内役をしています。

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