バイオ研究グループの取り組み

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バイオ研究グループについて

バイオ研究グループでは革新的バイオリファイナリー技術の研究開発を推進することで、地球温暖化対策に取り組んでいます。

バイオリファイナリーは、再生可能資源であるバイオマスを原料としてバイオ燃料やグリーン化学品を生産する技術や産業、プラントを意味し、地球温暖化防止に貢献する技術として大きな期待が寄せられています。そのプロセスでは非可食バイオマスである農産廃棄物や未利用の食品廃棄物、古紙などが、燃料(エタノール、ブタノールなど)や付加価値の高い化学品(有機酸、芳香族化合物、アミノ酸など)に変換されます。

現在、多くの国で「2050年カーボンニュートラル」が宣言され、脱炭素化に向けた取り組みが急速に進展していますが、未だ身の回りにあるほとんどのエネルギー製品(自動車燃料、電力など)や化学製品(衣類、プラスチック製品など)は化石資源由来のものです(石油リファイナリー)。バイオリファイナリーではバイオマス資源を用いて石油リファイナリー製品群と同様の製品群を展開することができます。このようなバイオリファイナリー体系を構築することで、地球温暖化問題のみならず持続可能な循環型社会の形成に大きく貢献できます。

石油リファイナリーからバイオリファイナリーへ

生化学反応を利用したバイオプロセスを用いると、バイオエタノールなどの大量生産に加え、バイオマス組成や中間体の違いを利用した多種類の製品の生産や、医薬品などの高品質・少量生産も可能になります。また、バイオマス(植物由来)を原料としているため、利用手段によらず大気中のCO2濃度は変化しません(カーボンニュートラル)。そのため、化石資源の消費に由来するCO2排出を抑えて地球温暖化防止に貢献することができます。同時に、原料生産では地域農業の活性化にもつながり、さらに海外からの化石資源の輸入量を減らせるなど、エネルギーセキュリティーにも貢献できます。

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