プロジェクト

高圧用CO₂分離膜の水素製造システムへの適用性検討

事業名称: カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO₂分離・回収技術の研究開発/二酸化炭素分離膜システム実用化研究開発/高圧用CO₂分離膜の水素製造システムへの適用性検討
委託元: NEDO(次世代型膜モジュール技術研究組合(MGM組合)と三菱化工機株式会社との連名契約)。MGM組合はRITEと住友化学株式会社で構成。
事業期間: 2024年5月10日~2026年3月31日

事業内容

 脱炭素社会の実現に向けて、現在、製造時に排出する CO2を低減した低炭素水素製造が求められています。MGM 組合と三菱化工機は、MGM組合がこれまで高圧ガス(二酸化炭素(CO2)/水素(H2))源である IGCC、水素製造プラントを適用先として想定し開発してきた高圧向けCO2分離用分子ゲート膜の中圧水素製造システムへの適用性の検討を進めます。

 MGM 組合は、CO2分圧・濃度が低い中圧水素製造工程ガスからでも安定的に高効率(高CO2透過流束、高CO2選択性)に CO2を分離・回収できるよう分子ゲート膜をチューニングし、商用サイズの膜エレメントを提供します。

 三菱化工機は、水素製造装置にCO2分離膜を組み込んで、高純度水素製造とCO2回収機能を有する実証機を設計・製作し、実証試験を行います。

 MGM 組合と三菱化工機は、実証試験の結果をもとにCO2分離回収コスト、低炭素水素製造コストの評価を行い、2030 年に予想される低炭素水素市場価格やCO2ガス市場価格に経済的に見合った製造コストとするための課題を洗い出し、早期の社会実装を目指します。

*1 圧力スイング吸着法、Pressure Swing Adsorptionの略称。吸着剤を充填した吸着塔内に、水蒸気改質・シフト反応後の混合ガスを供給し、加圧(吸着工程)と減圧(脱着工程)を繰り返すことで、水素以外の不純物を吸着除去して、高純度水素を精製します。

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