電源別発電コストの最新推計と電源代替の費用便益分析2015年2月
RITEでは、東日本大震災前の2009~2010年度に発電コストの推計(2005~07年程度の時点と将来の見通しの推計)を行いました。一方、政府は、東日本大震災・福島第一原発事故後の2011年秋、エネルギー・環境会議の下にコスト等検証委員会を設置し、電源別発電コスト推計を行いました。
今回、その後の状況の変化等を踏まえ、最新の発電コストの推計を試みました。状況の変化としては、化石燃料価格が上昇傾向にあること、原発安全対策費が増加傾向にあること、再生可能エネルギー固定価格買取制度導入とその後の再エネのコスト変化などが挙げられ、これらを含めた検討を行いました。
また、推計した電源別発電コストを基に、石炭火力を他の電源に代替した場合の費用・便益についても分析しました。ここでは、再生可能エネルギーの間欠性を踏まえて代替時の費用・便益を評価しました。
最後に、発電コスト推計における割引率に対するコストの感度を評価することによって、電力システム改革により競争環境が進展した状況下の電源選択指向と、社会的割引率でのコスト効率的な電源とのギャップを示し、その政策的な是正措置の必要性を論じました。
- (概要版)電源別発電コストの最新推計と電源代替の費用便益分析(PDFファイル408KB)
- (詳細版)電源別発電コストの最新推計と電源代替の費用便益分析(PDFファイル2,232KB)
<英語版>(概要版)電源別発電コストの最新推計と電源代替の費用便益分析はこちら