化石エネルギー
石油、石炭、天然ガスなど化石資源エネルギーがどのようにしてできたのか、有機由来説に基づくと、古生物の死骸や腐植物が数千年から数億年にわたる長い年月をかけて積み重なり、高温と高圧の影響によってできたとされています。
石油・天然ガス(有機由来説)
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1.
陸上植物や海の生物の死骸が海底に堆積します。
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2.
長い年月をかけて、死骸の上に砂や泥が堆積します。
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3.
やがて生物の死骸は、石油の元といわれる物質(ケロジェン)になります。
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4.
ケロジェンは地熱や地層の圧力によってガスや油に分解され、上へ上へと浸透します。
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5.
そして、ガスや油を浸透させない泥岩などの層(帽岩)の下に集まります。
石炭
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1.
植物が枯れて海や湖の底に溜まります。
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2.
長い年月をかけて、土や泥が堆積します。
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3.
やがて地熱や地層の重みによる圧力によって、枯死した植物は分解され、水素と酸素が水・CH4・CO2の形で抜けて石炭化していきます。
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4.
さらに炭化が進むと、酸素含有量は減少し、炭素含有量が高くなっていきます。
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5.
炭素の濃縮の程度(石炭化度)によって、石炭は6種類に分類されます。種類によって用途が違います。
褐炭
石炭化度の低い石炭。水分量が高く、発熱量が低い。
乾燥すると自然発火しやすく、長距離輸送・貯蔵に適さないため、ほとんどが採掘現地で消費される。
褐炭の年間生産量
出典:「IEA Energy Balances 2012, OECD and Non-OECD Countries. (2012)」を元にRITE作成
* 石炭は、無煙炭・瀝青炭・亜瀝青炭・褐炭を示す。