エネルギーはなにに使われている?
発電のいろいろ(つづき)
太陽光発電
太陽電池は半導体でできていて、光エネルギーを直接電気に変えます。太陽光が当たると半導体内部で「電子(-)」と「正孔(+)」が発生します。「+」はP型半導体に集まり、「-」はN型半導体に集まります。そして、電極に電線をつなぐと電気を取り出すことができます。しかし、太陽電池から取り出す電気は直流なので、このままでは使えません。そこで、パワーコンディショナで電気を直流から交流に変換し、分電盤を経由して、各電気機器に送られます。
風力発電
ブレードが風で回転することによって、風の運動エネルギーが回転エネルギーに変わります。その回転エネルギーを、増速機で発電に必要な回転数にまで増速させます。増速した回転エネルギーを、発電機で電気エネルギーに変換します。
水力発電
河川の上流にダムを作り、放水時の流れる水の力を利用して水車をまわして、発電機で電気を起こします。
昼間は、上の調整池から流れる水の力で水車を回して、発電機で電気を起こします。 昼間の発電で使った水は、下の調整池に溜まります。 電力使用量の少ない夜間に、ポンプで水を上の調整池に汲み上げます。 ポンプ水車は、昼間は水車、夜間はポンプとして作動します。
地熱発電
地中深くのマグマの熱で熱せられた地下水を汲み上げます。地下水を気水分離器で蒸気と熱水に分け、熱水は地下に戻し、蒸気で蒸気タービンを回して発電機で電気を起こします。タービンを回した後の蒸気は復水器で冷やされ温水になり、冷却塔でさらに冷やされ、冷却水として復水器で利用されます。