「地球再生計画」の実施計画作成に関する調査事業
統合評価モデルDNE21-マクロ経済モデルの構造と前提条件
マクロ経済モデルの構造
・資本と人口、および、4種類のエネルギー需要による入れ子型のCES型生産関数
・消費効用最大化
マクロ経済モデルの前提条件
人口推移シナリオの想定
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「排出シナリオに関する特別報告書(SRES)」におけるB2シナリオに利用されている人口シナリオ(オリジナルは1998年の国連中位推計)をモデル分析の前提条件として用いています。
世界と日本の人口推移想定値(億人)
1980年 | 2000年 | 2020年 | 2050年 | 2100年 | |
---|---|---|---|---|---|
世界全体 | 43.9 | 60.2 | 76.4 | 93.7 | 104.1 |
日本 | 1.1 | 1.3 | 1.2 | 1.0 | 0.6 |
国内総生産(GDP)推移シナリオの想定
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「排出シナリオに関する特別報告書(SRES)」のB2シナリオにおける一人当たり国内総生産(GDP)の成長率を利用しています。この成長率と人口シナリオより、10地域別の国内総生産(GDP)シナリオを作成し、モデルの前提条件としています。
なお、ここでのGDPの想定は、「リファレンスケース」におけるGDPであり、温暖化抑制政策やCO2排出抑制政策をとったとした場合の分析では、モデルによってGDPの変化が計算されます。
世界と日本のGDP成長率の想定値(%/年)
1980-2000年 | 2000-2020年 | 2020-2050年 | 2050-2100年 | |
---|---|---|---|---|
世界全体 | 2.7 | 2.8 | 2.4 | 1.5 |
日本 | 2.7 | 1.4 | 0.2 | 0.0 |
最終エネルギー需要推移シナリオの想定
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「排出シナリオに関する特別報告書(SRES)」のB2シナリオにおけるGDP当たり最終エネルギー需要(燃料種別)の成長率を利用しています。この成長率と国内総生産(GDP)シナリオより、10地域別の最終エネルギー需要(燃料種別)シナリオを作成し、モデルの前提条件としています。
なお、ここでの最終エネルギー需要の想定は、「リファレンスケース」における需要であり、温暖化抑制政策やCO2排出抑制政策をとったとした場合の分析では、モデルによって最終エネルギー需要の変化が計算されます。
地域別の最終エネルギー需要想定
燃料種別の最終エネルギー需要想定
世界と日本の最終エネルギー需要成長率の想定値(%/年)
1980-2000年 | 2000-2020年 | 2020-2050年 | 2050-2100年 | |
---|---|---|---|---|
世界全体 | 1.4 | 1.8 | 1.6 | 0.8 |
日本 | 2.0 | 1.4 | -0.3 | -0.7 |