「地球再生計画」の実施計画作成に関する調査事業
統合評価モデルDNE21の概要
長期的かつグローバルな視点に立ち、エネルギー、環境、経済等、さまざまな視点から可能な限り定量的な検討を行い、世界レベルで推進されるべきCO2削減シナリオを構築するために、RITEでは、東京大学 山地憲治教授、藤井康正助教授らと共に、Dynamic New Earth 21(DNE21)モデルとそのファミリーモデルの開発を行い、それを用いた分析・評価を実施してきました。
以下には、エネルギーシステムモデル、マクロ経済モデル、気候変動モデルをリンクした統合評価モデルDNE21の概要を紹介しています。
DNE21モデルのモデルタイプ
・動学的非線形最適化型モデル
・エネルギー供給サイド、CO2分離回収・貯留隔離技術については、各種技術を「ボトムアップ」的にモデル化
・エネルギー需要サイド技術については、マクロ的な「トップダウン」アプローチによりモデル化
DNE21モデルの評価対象期間
・2000~2100年の100年間(最適化計算は~2150年までの150年間)
・2000~2050年の間は10年間隔、それ以降は25年間隔でモデル計算
DNE21モデルの世界地域分割
・世界を10地域に分割したモデル
・10地域間のエネルギー・CO2の輸送およびCO2排出量取引を考慮
DNE21モデルの構造
・エネルギーシステムモデル、マクロ経済モデル、気候変動モデルの3モデルより構成
・3モデルが完全リンク
図中の3つのモデル部分をクリックすると、それぞれの詳細が見られます。